ガラスたちのおしゃべり : 株式会社十條 制作部/スタジオ グラシアムのスタッフブログ

2013年4月26日金曜日

素敵な家づくり!




こんにちは。

弊社のホームページをご覧になり

個人でご注文いただいたお客様の現場に

先日行ってまいりました。



本当に楽しまれながら、こだわりをお持ちになって家づくりに取り組まれている

お客様の姿勢を拝見し、私も楽しくお仕事させていただきました。

ありがとうございました!



色々な形でガラスを取り入れて下さいましたので、順番にご紹介したいと思います。



↓まず玄関照明です。

お客様が購入された照明の一部(角の細長いガラス)を

ランバーツというドイツのアンティークガラスメーカーのものに

交換してあります。



↓そして玄関ドアです。

ドアの中央に□で9枚ガラスが入っています。

こちらも前述のアンティークガラスです。

ドアの取っ手が素敵ですね!

木材の組み合わせもおもしろいです。




↓玄関ホールにはこちらのステンドグラスです。

お客様のご要望でもあった、クリアを基調としたデザインで

ステンド越しに見えるお庭ともうまくとけあっていました。

真ん中にブルーのアンティークガラス(こちらはフランスのメーカーのもの)が

使われていてアクセントになっています。





↓玄関ホールからリビングに入るドアです。

お客様が選ばれた建具の木材とステンドグラスの相性がばっちりでした!






↓書斎コーナーにはこちらのステンドグラスです。

写真では分かりづらいですが

中央よりやや下に見える◇にはダルキューブを割ったものが

接着してあって、また違った魅力を出しています。




↓ 子供部屋のドアのガラスにはガラスナゲットをちりばめて接着してあり

かわいらしい雰囲気になっています。

こちらのドアに使われた木材もお客様自ら選ばれたそうです。

節のある木目を大胆に採用されていて、大変素敵です。





さらに追加で建具用ガラスのご注文もいただいております。

そちらも楽しみです!

本当にありがとうございました!


 

2013年4月19日金曜日

旧作回顧4 岡崎愛昇殿






スティップルです。

今回は久々旧作回顧シリーズ、その4です。

愛知県岡崎市の斎場、愛昇殿。

施工が1994年なので、今から19年前(!)ですね。



扇型の8分割サッシ、各々一辺が長いところで4mを超えるので、運搬だけでも大変。

仕方ないので、分割したステンドを現場で真鍮枠にて合体、施工するという作戦です。



















ようやく一枚入りました・・・。が、まだまだ先は長いです。


 




縦横が繋がっているか、水平は出ているか、

細心の注意を払ってサッシ内に入れるのですが、

底辺が平でないため、常に5~6人でパネルを保持しないといけません・・・。

こんな手順で根気よく作業を進めていきます。 

  





どうにか8枚入りました。あともうひと息です。

さあ、あと2枚!慎重に・・・。











2日かかりの施工が無事終了し、満足気なスタッフ達。

 夕日がステンドグラスに射し、映り込みがとても綺麗です。



完成写真は、当社HPまでどうぞ!






2013年4月12日金曜日

ステンドパネルクリーニング用の「ウマ」の制作

 W約50cm~60cm*H約110cmのステンドグラスパネルの検品および

クリーニング用に「ウマ」をつくりました。

30cm角のパネルにも対応できます。

もともと十條の協力工房のI君が作って寄贈してくれた「ウマ」が一台あったの

ですが、忙しいときには、ひっぱりだこで、「もう一台あったら・・・」の要望に

こたえワイド幅のあるものを制作しました。

 わたしはI君のつくった「ウマ」を参考にして、作りましたがI君は見本も無いところ

からつくったわけですから感心してしまいました。


組み立て前の材料です


組み立て中です


 このパネルの検品にも使えるよう考慮しました
残念ながら企業秘密に付きここまでしか
お見せできません

完成です

2013年4月5日金曜日

Kiln-Glass

桜が舞い散り、今日はすでに半袖の私フリモンです。
今日は凄く暑いここ名古屋、明日はうって変わって大荒れの嵐だそうです・・・。
もう、桜も今日で見納めですね(はかないです)

今日は、このところKilnWorkの物件が続き、自ら制作しております。
その様子をUPしたいと思います。


まず、某ハウジングメーカー様の展示場のステンドの中に組み込むガラス。




これは、展示場の床に使われるタイルのモチーフです。
タイル自体も手書きで一枚ずつ書かれているそうです。





まずエンブレム。
リーミー君にガラスカットを手伝ってもらいました。
(両サイドのくねくねライン、難しくHelpMe!かなりの時間をかけてカットしてくれました)

今は※を2㎜の細いストリンガーというガラスをどうやって乗せるか試行錯誤してます。

フュージングガラスは、ガラスを何枚も重ねあわせて焼成してデザインを表現する技法。
このエンブレムで3枚重ねています。




続きましてはぁ~。
これは、ガラスカット細かくてこれも時間かかりました・・・。
グレープフルーツを割ったような(笑)デザインで、細かい小さい丸を弊社の新商品GlassLineで書いています。
これは、絵の具のように感じますが実はガラスの粉に水のような液体をまぜてあります。
ガラスで表現できないデザインや、細かいディテールはこのGlassLineを使うといいかも!





そして釜入れです。
このガラスカットに丸一日かかりました。

フュージングは、出来上がりのガラスの溶け具合でトップの温度の設定を調整します。
今回は770℃で焼いています。

焼き上がりイメージは、角が少し丸みを帯びるくらいです。

焼きあがったものは一番初めの画像です。
イメージどおりの仕上がりでした。


そして、続いては。




某ハウジングメーカー様の個人邸のガラスオブジェサンプルです。

床の間に玉砂利を敷き詰めて、このガラスを施して魅せるもの。

通常KilneWorkには、BuiiseyeGlassとか焼成用のガラスを使用して製作します。

今回はフロートガラス(通常の窓に入っているガラス)の19㎜を使い、割り面を魅せます。

FL(フロート)5㎜を4枚重ねてサンプル用に20㎜の板を焼成。(830℃)

それを、ハンマーでたたき割りわざと小口に調子ずけします。

そのガラスの上にFL5㎜とFL3㎜の厚みの違うガラスを四角にカットしたガラスと、粉々にガラスをわった破片をデザイン的にのせて、TacFuses(ガラス同士がくっつくぐらいの温度805℃)します。





焼きあがったガラスです。

キラキラ小口がグリーンに光ってガラスの素材感が活かされています。

オブジェじゃなくても、スリットでとか□300くらいの開口の間仕切り壁に入れてもいい感じだなぁと
また提案したいアイテムができました☆