ガラスたちのおしゃべり : 株式会社十條 制作部/スタジオ グラシアムのスタッフブログ

2012年10月29日月曜日

Before After

こんにちは、フリモンです!

すっかり秋ですね、今年は紅葉がとっても綺麗に見えるそうですというか見てきましたが☆

日本は、いろいろな風景・色模様が観れ愉しめる四季があり幸せですね。

さて、先週はほとんど会社を不在にしており、現場に施工や新規お打合せとバタバタと回っておりました。

その物件を今日はご紹介したいと思います。


まず、一件目。

Before



現場に到着して、中にお邪魔するとまるで展示場のようなお家☆

床は無垢材、壁はセルフペイントのポーターズペイントでアクセント。

トイレも床はタイルで壁にはニッチが設けであり、モザイクタイルがあしらってありました。


そして・・・。


After


ステンドがメインなのか照明がメインなのか(苦笑)

だってこの照明、ルイス・ポールセンなんですもの☆☆

個人邸で使われてるの初めてみました!

なんと素敵な空間でしょう。

こだわりのある空間です。


そして2件目、兵庫県姫路市の元コーディネーターさんが新築する時はjujoさんにお願いするってきめてたからと、何年かぶりにご連絡いただきました。

すごく嬉しいご連絡(幸)。


Before


元コーディネーターさんだけあって、こだわりまくり(笑)の内装でした。

今はご主人とエクステリアの会社を立上げられてるので、石やタイルは上質なものがすぐ手に入るって言われ、トラバーチン(石)を玄関の壁一面施されていました。

また、カーテンもマナトレーディングさん、オーダーのTVボード、リビングは織り上げ天井、そしてキッチンはオーダーキッチンのキッチンハウスさん!!

いいなぁ~、素敵だなぁ~、気持ちがいいな~、贅沢ぅ~の言葉が並びます(笑)。


そして。

After



その中にお施主様が見てこられた展示場のステンドグラスのデザインをたたき台にして、何度も何度も
お施主様がラインを書き直しては私が直し、またそれをお施主様が直しと・・・。

何度も何度もこれに決めます、やっぱりこっちが気になるを繰り返し、最後まで妥協されず決まったのがこちらのデザイン。

たくさんの思いがこもったこのステンドグラス。

すごく喜んでもらえ、感動していただけました。


そして施工が夕方までかかり、照明が点き外から見たステンドグラス。

軒にガラスのテクスチャーが移りこみ、そちらにも感激され大満足いただけました。


コーディネーターをやめられて5年以上経過した中で、私を覚えていてくださりご連絡いただけ本当にご縁を感じました。

このところこのご縁でお話を頂いてる物件が続いていて本当に感謝です。

ありがたいです。




2012年10月18日木曜日

before after



ロンデルです。

こどもクリニックのリフォーム物件

クリニック名も変わるので、今あるステンドグラスのマークを、

新しいマークにしてほしいと依頼がありました。

その物件が無事終わりましたので、before afterの写真を載せます。



                  before


 
 
 
 
 
 
 
                            
 
 
                         
                           after
 
 


 

 
 
 
 
 
今回はマークでしたが、ステンドグラスの修理も同様ですので、
 
お困りの方は、お問い合わせください。
 
 
 
 
 
 
 

2012年10月12日金曜日

Reamy-Glasses


こんにちは。

このガラスは今月制作予定のステンドグラスに使用するもので

ドイツのランバーツという会社のガラスです。



ホームページ→http://www.lamberts.de/en.html

ランバーツのガラスは昔ながらの手作りで作られているため

アンティークガラスと呼ばれています。

一枚一枚、手吹きで作っているんです。

なので、同じ品番でも微妙に色の濃さやテクスチュアが違って

いい味出てます。

機械作りのガラスには無い質感があるので、なんか見ていて気持ちいいです。

一枚のガラス板の状態ですでに美しいので

制作の時、カットするのがもったいないなーと思ったりしますね。

来週からカットし始めるので、それまで眺めていたいと思います。
 

2012年10月4日木曜日

旧作回顧3 イルフ童画館

スティップルです。



先週の土曜日、あんまり天気がいいもんだから、

信州の諏訪湖までドライブ。

そして、そのついでといってはなんだけど、

そのお隣、岡谷市にあるイルフ童画館へも寄ってきました。




というのは、今を遡ること14年前、1998年に、

この童画館のステンドグラスを制作したことがあり、

久々見てみたくなったんです。


イルフ童画館は、

岡谷市が誇る童話作家”武井武雄”の作品を常設展示した絵本の美術館です。

武井武雄は、童画という言葉を創出し、あらゆる表現手段を使い、

芸術の域にまで高めた偉大な作家なのです。




本当に彼の描く&作る作品はどれも、明治生まれの方とは思えないほど、

斬新で独創的、素晴らしいの一言です。



さてその14年前のステンドグラス。



武井武雄は、”仁四郎の窓”という絵本の中で、

ステンドグラスを模した絵本を描いています。

それはただ絵として描かれただけではなく、

ステンドグラスの鉛線を樹脂で立体的に盛り上げ、

リアルな表現を目指した、とてもオリジナリティあふれた作品です。



ということで、

その”仁四郎の窓”の絵本を原画に忠実にステンドグラスで再現し、

常設展示の目玉にしようというプロジェクトが、

岡谷市と大手広告代理店D通の間で具体化し、

ウチに制作依頼がありました。



僕自身、その当時”武井武雄”の名前を知らず、

当初はプロジェクトの重要性も認識していませんでしたが、

関わっていくにつけ、大変な仕事だぞということが

だんだんわかっていきました。



そんな彼の描く原画をそのままステンドグラスに置き換えるのは、

言うのは簡単、でも実際なかなか大変で、

特に水彩絵具で描かれた色を、

アンティーク系でなく、オパール系のガラスだけで表現する

(人工照明での展示のため)のは、ずいぶん難しい作業でした。





試作したパネルを市の担当者やD通に見せ、

原画と違和感がないか確認してもらったり、

スタジオでの制作ぶりを見学していただいたり・・・。

また、細部の表現をどうするかスタッフと打合せ&試行錯誤し、

数ヶ月後、大変なピース数にめげることなく全7枚がなんとか完成!







そうして完成したステンドグラスを納品へ。

納品した日は童画館の建物竣工の数日前、

たまたま視察のため岡谷市長がいらっしゃってて、

僕らが挨拶をすると、

もし良ければ施工前にここでステンドグラスを見せてください、

ということになりました。









梱包を解き、1Fのフロアで一枚一枚お見せすると、

岡谷市長は「・・・・・素晴らしい・・・・」

と深くうなずきながらながら一言。



ぼくらもそれまでの苦労が報われ、

ホッとすると同時に、嬉しい晴れ晴れとした気持ちになったことを

今でも覚えています。



14年ぶりにそんなことを思い出し、

そんなことあったなあ・・・と感慨に耽りながら、

イルフ童画館を後にしたのでした・・・。