ガラスたちのおしゃべり : 株式会社十條 制作部/スタジオ グラシアムのスタッフブログ

2012年6月29日金曜日

フュージングガラス

こんにちは、フリモンです☆

梅雨の中休みで今日は30℃を越えた真夏日となりました!

そんな暑い中、今日は一日営業と打ち合わせに走りまわっていました;

ここ最近、プチ研修をコーディネーターさんにさせていただいておりましてその中で
人気のデザインを今日は紹介します。




フュージングガラスといいます!

かわいいでしょっ☆

ステンドグラスとはまた違ったガラスの素材感を感じられます。


実際納まった雰囲気

この物件の説明になると、今までまわったコーディネーターさんほとんどの方が
『かわいいぃ~、こんなこともできるんだぁ☆』って興味をもってくださいます。

ケーム(黒い線)が嫌な方、かわいいカジュアルな感じがお好きな方、子供部屋や
ポップな空間やステンドでは表現できないデザインを楽しんでいただけます。



この空間は子供部屋の設定。

ビタミンカラーを使って、北欧のインテリアとも空間ともマッチしています。

ステンドグラスにはない味わいのあるガラスをこれからもご提案していきたいと思っております。
















2012年6月22日金曜日

修理 WEEK

こんにちわ ロンデルです。


今週はステンドグラスの修理やサイズ調整でした。

続くものですね~






一件目は、お施主様がアンティークショップで購入したステンドグラスを、

開口寸法に合わせてサイズ調整です。





パテでしっかり固定さたステンドグラスを、慎重に取り外します。

特にアンティークは、もう作られていないガラスが使われているので、

割らないように気を付けて、作業してます。





取り外したステンドグラスに、

足りない寸法分を上下・左右 均等に作り足して

完成です。







二件目は、リビングの建具に、取り付いていたステンドグラス、

マスキングテープが、貼ってある二ヶ所が割れてました。

割れたガラスは、今は作られてないガラスなので、

近い模様のガラスに、交換して完成です。








三軒目は、卸のお客様からの依頼です。

家具の扉に、取り付いていたステンドグラスです。

こちらも、二ヶ所割れてました。






割れたガラスは、今でも作られているガラスでしたので、

元通りに修理できました。




後は三軒とも、仕上げ作業して終わりです。

これからも、何年・何十年と使われることでしょうね

2012年6月15日金曜日

奮闘中!

こんばんは。


2010年7月にスタジオグラシアムのホームページが

開設されてから、もうすぐ丸2年がたちます。

そして、只今リニューアル計画進行中です。

当ホームページの見どころはなんといっても

豊富な『ステンドグラス施行例』 ですので、

今回のリニューアルではさらに豊富にするべく

新しい施行例の追加を考えています。


グラシアムのホームページは業者さんに頼まず自前で制作しております。

通常業務の合間を縫って作業していますので遅々として進みませんが・・・

なんとか今年の夏のうちにリニューアルできたらと奮闘中です。


拙いホームページですが、今後ともご愛顧下さいませ。

リニューアルお楽しみに!

2012年6月7日木曜日

旧作回顧1



スティップルです。



今回から、グラシアムが以前に制作した物件を時々ピックアップし、

簡単な解説をしてみたいと思います。



まず第一回は、飛騨地方の某施設のステンドグラス工事。

30m×1.5mが2ヶ所、計90㎡の大型物件。

デザインの打合せのため片道3時間半、

往復7時間の道のりを約2年以上、隔週で通いました。



キャストガラスとステンドグラスを組み合わせ、

キャストガラスには、砂の遺跡のような浮かんでは消えていく古代マヤ文字を、

ステンドグラスには、過去から未来へ移る様をデザインしています。



古代マヤ文字は大学の著名な教授をも巻き込み、

実際に意味の通るように文章を監修していただいています。



そんなデザインの打合せが2年、、煮詰めて煮詰めてようやく決定。

制作に入るとまず問題になったのは、そのキャストガラス。



キャストガラスは、1.5m×0.5mが80枚。

全て模様が異なり、マヤ文字が複雑に入り組んでる・・・。

うちのフュージング用の釜で焼成できるものではなく、

全国の専門工房を手当たり次第当たってみる。



幸いやってくれそうなところを見つけ出し、

その担当の人とぼくとでいろいろ試行錯誤をするものの、

ステンドグラスに組み込めるようにシビアな寸法・厚みで作れるのか、

これほどの枚数を限られた時間で本当に仕上げられるのか?

問題満載・・・。



でもなんとか問題を一つ一つクリアし、パネルはようやく完成。



そしてついに取付。



取付メンバーは、グラシアムからぼくスティップルをチーフに5人。

人員が足りず、現在副社長のO氏、

卸部のチーフで輸入担当のM氏まで駆り出されるはめに(^_^;)。

他に協力工房の3人、コーキング要員で専門の2人。

元請け会社の管理者1人の計11人体制。



10mのローリングタワーに4枚ずつステンドグラスを乗せては動かし、

その度に登って降りての繰り返し。

信じられない程だだっ広い吹抜空間の真ん中でローリングタワーに登ると、

支えのない不安な状態に、背中に何度か冷や汗が流れるのを感じる・・・。







取付期間は確か6日間。


3日ほどすると11人も必要でなくなり、

アシストの人が一人また一人名古屋へ帰っていく。

5日も過ぎ最終日にはついにぼく一人・・・。



全ての作業を終了し、最後にその巨大な吹抜空間を見渡しながら、

ほっと安堵の息をもらすも、一抹の寂しさを感じました。



1996年の仕事だということは、もう16年も経ったんですね。




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