ガラスたちのおしゃべり : 株式会社十條 制作部/スタジオ グラシアムのスタッフブログ

2012年4月28日土曜日

柔らかいアイアン

今日は三重県まで施工に行ってきました。


玄関にはステンドグラスを取り付けました。

左に見えるタイルとガラスが合っていてとても良かったです。



そして今日はアイアンも取り付けました。

2階吹抜けの腰壁↓



1階階段↓





アップ画像↓



花、葉、蝶々、それぞれ細かいところから全体のバランスまで素敵な仕上がりでした。 

単に写実的ではなく、立体なんだけど絵画のような描写ですごく雰囲気がありました。

アイアン(鉄)なのでもちろん硬いのですが、見た目も触った質感もとても柔らかさを感じました。


お施主様も大変お喜びになられていました。 

ありがとうございました!

2012年4月18日水曜日

瀬戸でガラス作家展



スティップルです。



先日、瀬戸市の新世紀工芸館でおこなわれているガラスの企画展

『池本一三 小田橋昌代』に行ってきました。






池本一三さんは、現在、多摩美の教授として教鞭を取る傍ら

グラス・アーティストとして世界的にも有名な方です。



以前はステンドグラス作家としても活躍されていて、

古くからのお知り合いでしたが、

18年程前に伊豆諸島の新島でおこなわれた

1週間合宿のエナメル焼付のワークショップに、

池本さんが講師として招かれ、ぼくがそれを受講した御縁で、

それ以来師匠と崇めている方です。


(1994年 新島のワークショップにて ↓ 左端が池本氏、右下がぼく)



            


小田橋昌代さんという方は、詳しく知りませんでしたが、

愛教大の大学院を出られた縁で、

県内の瀬戸市で企画展がおこなわれたとのこと、

新進のガラス作家さんですが、素敵な作品を作られる方です。



さて、今回の作品です。



池本さんは、白い大きな壺状のガラスに、エナメル焼付で、

池本氏独特の表現で、不思議な雰囲気が漂う中、

歪んだ建物、無表情を装う子供、

童話の中に出てきそうな架空の動物達が描かれています。

中には崩れた建物や瓦礫も描かれ、

3.11の大震災からインスパイアされたと思われる作品もいくつか見られました。






小田橋さんは、女性的な優しい肌触り感で、

女性の姿をガラス鋳造とエナメル着色で表現。

静かな気配の奥底に溢れる様々な思いを感じさせる作品でした。





会場:瀬戸市新世紀工芸館

日程:平成24年3月31日(土)~6月24日(日) 火曜休館

時間:10:00~18:00

料金:無料



見終わってちょうど昼、お腹も空いたし、

新世紀工芸館の裏のうなぎ屋が地元で一番おいしいとの情報を得、

歩いていくも臨時休業(1週間の旅行中・・・って(^_^;))、

駅前のインフォメーションで聞いた手打ち蕎麦屋へ行くも、

満員で入れず・・・(T_T)。



しょうがないので、瀬戸物の和食器をいくつか買って瀬戸を後にしました。




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2012年4月13日金曜日

現場の魔力

3月の中旬、知多市のドッグカフェの施工に同行いたしました。




ペットと共に喫茶が楽しめ、くつろげるお洒落なお店です。



詳細はフリモントさん、ロンデルさんが書いていますので重複は避けます。



「事件は現場で起きている!」ではないですが、今回もガラスを嵌める建具の寸法が打ち合わせと



違っていたり、吹抜けのステンドグラスが入らなかったりと,ともかく現場では、何が起こるか



分かりません。が、スタッフの皆で何とか解決し、納めてまいりました。



今回、わたしはガラスの手配及びガラス寸法カット(約40枚)を担当させていただきました。



スタッフの皆様に叱咤激励され施工の日を迎えましたが、やはり現場では鍛えられますし



施工が何とかうまく済んだ時の達成感は、言葉に表せないものがあります。



もちろん、よい時ばかりではないことは、じゅうじゅう承知しております。



わたしもかつては(二十ウン年前?)現場施工の日々でした。



久々振りに(現場の魔力?魅力?)を感じその日は岐路に就きました。



スタッフの皆様、有難うございました。

2012年4月5日木曜日

バトンタッチ!

皆様、こんにちは!

日に日に桜が膨らみ、今週末にはお花見ができそうな予感☆☆

さて、前回のロンデルくんからバトンを渡され先日半田にあるドッグカフェ(6月OPEN?)の施工の様子を今日はUPしたいと思います。











うわぁ~、とぽかんと開いた口がふさがらない。

久々に足場をフルセット使っての施工・・・。

廻りがだだっぴろいのもあるのですが、すごく高さを感じました!(下端で約5メートル;)

アクロバッティックに足場を組み立てながらあがっていくロンデルくん、かっくいぃ~☆







一番上にはガラスやさん、2番手にロンデル君、3番手にガラスやさん2、そして一番下から私とドレパリーさんで順番に上にゆっくりゆっくり上まで上げ・・・。



ひやぁ~、2Fホール手すりからのこの光景。

いやぁ~、見ている私の心臓の鼓動が早い早い。

そして、気づくと鳥肌が・・・。


怖い!!


無事になんとか納まります様に、ただそれだけ・・・。


が、しかし・・・。



手前の押さえ縁が開口にはまらない!!


なんて事ぉ~、造作やさんがあわせてくれていたはずなのに、なぜぇ~。


一番上のガラスやさん、焦る。

叩いてはめ込むのを試みるも完全に1㎝くらい枠がおっきい(ち~ん)

丸の枠をカットしてといってるのに、通じない・・・。

監督さんも加わり、カット加工してもらうのに何十分経過・・・。

そのやり取り中、一番上のがらすやさん・・・。

やっとカットして再度トライ!

それでも、叩いて入れ込む始末。
はぁ~ぁとおっきなため息をガラスやさん。

何とか入りビスで固定。










何とか、無事に足場も崩してこの通り☆

あぁ~、本当に感じます・・・。

普段のハウジングメーカさんの現場と商業施設の現場の違い。

イレギュラーな事が起きて当たり前、それをその場で対応して臨機応変にやりこなす判断力と経験値とどぉ~んと構える?器の大きさ?みたいなものを感じます。

そういう刺激を久々に受けました☆

今回は女性の設計士さん!
ざっくばらんでさばさばと凛とされている方でした。

今回ステンドでもご迷惑をおかけしてしまったのですが、その場で即決断、こだわりをもちろん持ってい

らっしゃるのですが、こだわる事にこだわらない、そのこだわりを捨てる勇気みたいなものを持ち合わせているかっこよさを感じさせてもらえた素敵な方でした☆☆。

そして、他にガラスを50枚以上はめ込みました。

そちらの型ガラスを納める方もイレギュラーのことがあり、どうなる事かと心の中で不安になっていたものの何とか、乗り切りすべてこの日に納めることができました。

久々に刺激をもらってかえってきた日でした。
ガラスやさんはげっそりでしたが(笑)

ありがとうございました!