二十何年か前のこと、広島ガラスの里で、十條の後援でフュージング教室が開催された折、
講師のボイス氏(ブルズ・アイ社の前社長)及び退職された、岡田さんに同行した事が有りました。
当時としては今ほどには無い、吹きガラスの体験コーナー等も有り、いろいろ貴重な体験をさせて
いただきました。
そのフュージング教室の打ち上げの二次会の席で、ガラスの里の吹きガラス担当の若い男性と、
おはなしする機会が有りました。話した内容は、ほとんど忘れましたが、ひとつだけいまだに記憶に
残っている話があります。
ビールをお互いのガラスコップに注いだり、注がれたりして飲むうち、ほろ酔い気分になった頃、
その彼がビールの注がれたガラスコップ(大手ビールメーカーのマークの入った販売 促進用の
オマケのもの)を手に取りしみじみと言いました。
「日本でガラスコップはまだまだオマケでしかない。」・・・・・と。
別段、感情的でもなく、淡々とお話ししていたと記憶しています。
・・・・・「それに引き換え日本の陶器は・・・・・」とか、「俺たちが、がんばらねば・・・・・」とか
そこまで話が及んだのかは記憶に定かではありません。
ただ淡々とした口調がゆえに、彼の口惜しさのようなものが、ひしひしと伝わって来て、
いまだ にその時の事が記憶に残っています。
あれから二十数余年、ガラスを取り巻く状況はどうなのでしょう?
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