ある雑誌にガラス作家と美術館の学芸員の方との対談が載っていまして、なかなか興味深い内容でしたので、紹介したいとおもいます。
・・・ジャンルの話ってあるでしょ。絵画とか彫刻とか工芸っていうくくりでいうのではなく、ガラスをひとつのジャンルと、とらえて絵画などと同列に並べる場合がありますよね。でもよく考えてみると、ガラスって
その中に、いわゆる工芸とか現代美術とか絵画とか版画とか全部入っちゃうんですよ。・・・
・・・日本の場合は、やきものとか漆、染織などはいわゆる伝統工芸的な世界であって、使えないとしょうがない、というところがある。産業と区別がつかなかったでしょ。ところが、そんな世界とは別に、芸術
の世界があるというんで、なんとかそっちの世界へ、やきものも漆も染織も行こうとして一生懸命、努力
して何十年とやってきた。それで現状のようになっているんだけど。ガラスの場合は伝統工芸的な前の
歴史がなくて、そういう葛藤がないからスッと入れる時代に造形の素材としてガラスがどんどん注目されてきたということじゃないか。・・・
以上、ガラスの世界がますます面白い時代の予感がします。
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